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2023年5月

愛する母への感謝状

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母の日にグレイヘヤーになりにけり

今日は母の日だ。スペインにいる娘からは、メッセージのライン、日本にいる嫁からは花が送られてきた。

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私には、息子が二人いるが、、、。彼らからは、うんともすんともメールも電話もない。

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スペインのグラナダにいる孫娘からは、笑顔の写真が。

本だなの奥から取り出してきた「愛する母への感謝状」の私の文章。ちょうど18年前だ。

【手料理でお客様をもてなすのが大好きだった私の母に育てられた長女が、料理研究家になることを目指して、4年前にローマに留学した。その後、アルハンブラ宮殿のあるスペインのグラナダに嫁いで、大きなお腹を抱えて6月中旬に、一時帰国した。今、長女と初孫の出産準備のための買い物を楽しんでいる。

孫の出産予定日は、亡くなった私の母の生まれた10月10日で、生まれてくる孫は女の子と。そして今年は、母が亡くなって10年目だ。「10年ひと昔」といわれているが、この私は母と娘のおかげで、「おばあちゃん」に。

母は、平成7年8月31日の朝、いつものように身支度を整えて茶の間の仏壇の前で、割烹着姿まま横になり静かに息を引き取った。私は母の死から、「良い生き方は、良い死に方につながる」ことを学んだ。「母のように一生懸命に働けば、母のように楽に死ねる。」と信じるようになった。

私の父の柳生家の末裔の末っ子に嫁いだ母は、柳生家の家訓の「小才は縁に気付かず、中才は縁を生かさず、大才は袖すり合う縁をも生かす。」を実践した生き方をしていた。ご縁を大切にしていた。

私と娘に、「人様から可愛がられる人になりなさい。」と育ててくれた母の教えは、孫娘にしっかりと根付いている。

私のオフィスの机の上には、母が微笑んでいる似顔絵と。母の大好きだった相田みつお先生の書が額に入れて飾ってある。「あなたがそこにただいるだけで、みんなのこころがやすらぐ、そんなあなたにわたしはなりたい。」私もいつか母のようなおばあちゃんになりたいものである。

 

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京都府立植物園

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春風や愛しの乙女に会いに行く

恋人の聖地を後に、大阪駅から京都駅に。駅のエスカレーターは「駆け上がる人は左側に、立ち止まる人は右側に」。京都駅から地下鉄に乗っって、京都府立植物園へ。

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青い空に飛行機雲と噴水が、迎えてくれて、正門を入ってすぐの右側には、私の子供達の祖父の作品が待っていてくれた。

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一緒に行ってくれたyちゃんとsちゃんが、「あら~!麻子ちゃんがモデルになったの?」「えぇぇ!」「めちゃ安産型、足腰がしっかりしておる」「確かに」。

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台座には「追想」阿部正基作と、刻まれている。

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京都府立植物園には、あと2体の作品があるのだが、今回会えたのはこの1体のみ。次回のお楽しみにしておくことに。

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