散る桜
散る桜残る桜も散る桜(良寛)
大好きな友人から「松戸にあるお寺に行ってきたので、写真を送ります。」とのことでいただいた写真だ。あまりにも素敵なので、了承を得てこのブログにアップした。
良寛さんは、桜は散る、命は散る、必ず散りゆくこの命とはなんなのか。人はその人生において本当に考え抜くべき問いを残してこの世を去った良寛さんの「辞世の句」なんだそうだ。
因みにだが、良寛さんには、「裏も見せ表も見せて散る紅葉」という句もある。
ところで、3月23日に演劇界を代表する劇団民藝の共同代表を務める女優の奈良岡朋子氏がお亡くなりになった。93歳だった。私は、彼女のファンで、2022年2月にパルコ劇場で行われた朗読劇「ラヴ・レターズ」を観てきていたので、そのときの姿を思い起こしている。20歳以上年下の岡本健一氏を相手に、恋する女性をときに可愛らしき、ときには色っぽく、切なく、、、。
奈良岡氏は生前、亡くなった後に公開するコメントを残されていた。
「新たな旅が始まりました。旅好きの私のことです。未知の世界への旅立ちはなにやら心が弾みます。向こうに着いたらすぐの宇野さんを尋ねます。もう一度、あの厳しい指導を受けます。それから裕ちゃんや和枝(ひばり)さんと思いっきり遊びます。」
結びの言葉が素敵だ。「これが別れではないですよ、いつかまたお会いできますからね。それでは一足お先失礼いたします、皆様ごゆっくりといらして下さい。」
今生でしっかりと自分の道を歩んでこれた方だからのお言葉だ。素晴らしい先輩や友達は、かけがえのない宝物なんだ。
私はまだ73歳だから93歳までは20年ある。素晴らしい先輩にはしっかりとご指導を受け、友達とはしっかりと遊そんでからゆっくりとあちらに行きたいものだ。。
| 固定リンク
コメント