戻橋
上品で優美な娘は実は鬼だった。
私の尊敬する税理士の先生は実は女流舞踏家だった。半蔵門にある国立劇場大劇場に、久しぶりに友人を誘って行ってきた。12時に、半蔵門にある友人のレストラン「アルゴ」で、美味しいフレンチをいただいてから「推薦名流舞踏大会の戻り橋」のお舞台見物に。
鬼が現れ人を食い殺すと噂の京都の一条戻橋で、鬼退治で有名な武将が戻り橋で鬼女と出逢い、その腕を切り落とした伝説を元にした作品。
普段は、バリバリと税理士の仕事をする先生が、艶っぽい姿で優美な舞を披露。色仕掛けで、イケメン武将をたぶらかせようとする姿に。「えっえっ!」思わず、膝を乗り出してしまった。
舞台は一転、舞台の最前列に席どった私の前に、紋付袴のイケメン二人が三味線の伴奏で「常磐津」を。
娘が鬼に。鬼は武将を引っつかみ空中に飛び去ろうとする。武将は鬼の腕を切り落として北野天満宮の屋根へ落ち、鬼女は片腕を失ったまま雲間に飛び去って行った。
片腕を失っても、鬼女は凛として生きていく。
翌日、鬼女が、私の事務所に。「先生!右腕ありますよね~!」ああ~~良かった。
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