百花
人は記憶でできている。
原田美枝子さんが主役の映画「百花」を日比谷の映画館で観てきた。記憶を失っていく母親と、その母と向き合うことで思い出を蘇えらせていく息子とが、親子の愛を紡ぎ出すという映画プロデューサー・脚本家の川村元気氏が2019年に発表した小説「百花」の映画化だ。
川村元気監督自身の認知症になった祖母との原体験をもとに、母と息子二人で生きてきた親子の愛と記憶と、忘れられない事件をめぐる物語だ。
観終わったあと、なんだかスッキリしない。ワンシーンワンカットの映画なのかもしれないが、物語の流れについていけない。もやもや感が消えないので大きな書店に行って、文春文庫になっている原作を購入した。
ページを開く、「ドアを開けると黄色の空が広がっていた。雲ひとつないが太陽も見当たらない。」えっええっえ!黄色の空って、どんな空なんだろうか。
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