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2021年10月

ススキ

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をりとりてはらりとおもきすすきかな(飯田蛇惚)

秋晴れの日曜日に久しぶりに姪の娘(小学校4年生)と散歩した。「わっ~!すすきだ!」とても元気のよいすすきだ。私がもっていたイメージは、「か細い茎にしなでるようようなか弱い」すすきだ。

閑静なしゃれた住宅の庭に咲いていた。たまたまお家からでてきたご主人に「写真撮らせて下さい」と、図々しくお願いしたところ「どうぞ!」。

すすきを読んだ俳句を、実際に試してみたかった。ご主人に「あの~一本折ってもいいですか?」と、小さな声で聞いた。姪の娘が私のコートの裾を引っ張って、「やめてよ!」マスクのおかげで、ご主人には、私の2番目のお願いは聞こえなかったようだ。

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やっと、道端に咲いていたすすきをみつけたので、折り取ってみた。「はらり」って、こんな感じなんだ。

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秋ダリア

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秋ダリア孫の笑顔が重ねけり

目黒駅のアトレ2の花屋さんの店先には秋ダリアが満開だ。ダイアは夏の花でしょう!と、思っていたのだが、どうやら選定して秋にも咲かせているようだ。本来は、夏にふさわしい生命観の強い花だが、人間が手を加えて秋にも咲かせるようにした。そのために夏のような勢いはないく花も小さいが、色彩は一段と鮮やかだ。

10月10日は亡母の誕生日、10月12日は孫娘の誕生日だった。スペインのグラナダに住んでいる孫娘は今年16歳になった。反抗期の絶頂期だ。「反抗期の孫娘と更年期の娘が互角に戦っている」高齢期の私はまさに「高見の見物」。どっちもがんばれ~!

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ダリアの花言葉のひとつに「不安定」「移り気」がある。これは、ナポレオンの時代に、ダリアに美しさを巡って争いが起きたかららしい。

ナポレオンの后ジョゼフィーヌはダリアが大好きで、珍しい品種を宮廷の庭に咲かせて独り占めにした。妬んだ貴婦人が彼女の愛人の庭師を使ってダリアを盗ませて、自分の庭で見事な花を咲かせてしまった。途端に、ジョセフィーヌは、興味を失ってしまった。

他の人の手に移ってしまったら、「はい、それまでよ」。好きな人が他に行ってしまったら、興味を失ってしまう。見習いたいものだ。

 

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すぐ死ぬんだから

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「すぐ死ぬんだから」終活なんてい一切しない。それより今を楽しまなきゃ。

内館牧子さんがお書きになった本の内容だ。上野駅の構内にある本屋さんの店頭に平積にされていた。表紙が、超素敵だったので、思わず手に取ってレジに。スイカで購入。

主人公のハナさんは78歳。60代まではまったく身のまわりをかまわなかった。ところがある日実年齢より上に見られて目が覚める。「人は中身よりまず外見を磨かねば」と。仲のいい夫と経営してきた酒屋は息子夫婦に譲って近くのマンションで優雅な老後を過ごしていた。

「すぐ死ぬんだからお洒落したって仕方がない」、「すぐ死ぬんだからどこにも行かない」、「すぐ死ぬんだから楽なのが一番」。おおかたの高齢者はこのように思うらしい。

私は、「すぐ死ぬんだからお洒落して気の合う仲間とのお喋りを楽しみたい」、「すぐ死ぬんだからイルカと泳いでみたい」、「どうせ死ぬんだからジェット機でオーロラをアラスカまで行って見たい」。

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