2021年8月
蓮の花
私の事務所から歩いて5分のところに、不忍の池がある。朝8時に行ってみると、蓮の花が咲ききったところだ。蓮の花は泥水にしか咲かないくて3日で散る。
この蓮の花は2日目かも、明日は散ってしまうのだ。
これから咲く蓮、咲いている蓮、咲き終わった蓮が真夏日のなか夏空に向かって泥沼に凛として立っている。羨ましい限りだ。
被成年後見人のおじいちゃんが、お世話になっている特別養護介護施設でお亡くなりになった。朝6時に私の携帯電話に「〇〇さんが昨夜いつものようにご就寝されたまま朝方おなくなりになりました。すぐにお迎えに来てください」「はい!わかりました」いつもお願いしている葬儀屋さんに連絡をして、葬儀社の冷蔵庫に入れていただいた。お身内に連絡をしても一切応答なし。成年後見人の業務は被後見人の死と同時に業務終了となってしまう。しかし、夏の暑い中、いつまでも冷蔵庫にお世話になるわけにはいかない。 東京家庭裁判所から火葬許可の審判書を得て、私ひとりでお見送りをした。おはよう!と声をかけたくなるような穏やかなお顔に、「お疲れ様でした」と、ご挨拶ができたことに感謝。
「死は残されたもののためのある」。区役所からの依頼で成年後見人に就任してからの書類を整理していると、色々なことが思い出される。「今はちょっと寂しいけれども、そのうちに私もそちらに行きますので、またお会いしましょう~!」。
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