2021年7月
天が与えてくれた素晴らしい贈り物
6月12日の未明に義兄が箱根のホテルで天国にひらりひらりと旅立ってから1か月経った。毎週週末は姉の家で、死後のやらなければならない煩雑な作業を手伝っている。義兄の書斎に入って机の引き出しを空けるときに、私は姉に「ねぇ~変なものが出てきたらどうする?」「変なものって何よ」「知らない女の人とその人との子供と一緒の写真とかさぁ~」「それは絶対ない」「そうかなぁ~!彼はマメで優しかったから。」「絶対にない」。
机の引き出しから雑誌の記事のコピーが出てきた。「死」は天が与えてくれた素晴らしい贈り物。篠原医院の院長先生によると、「人は死ぬ瞬間は、脳にエンドルフィンという物質が大量に出て恍惚状態になります。夢見心地な状態で旅立つことができるので苦しくはありません。
義兄はこの記事のおかげで死にたいする不安が和らいだのかもしれない。
箱根の紫陽花
紫陽花やきのふの誠けふの嘘(正岡子規)
6月11日に、箱根登山鉄道に乗って箱根湯本駅から宮ノ下駅まで姉夫婦と姪と姪の娘と一緒に沿線に咲き誇っている紫陽花を楽しんできた。
ピンク色の紫陽花が。
宮ノ下の駅のホームにも紫陽花が。
ここには青色の紫陽花が。
その後、箱根のホテルにチエックインをしてゆくりと温泉につかり。美味しい日本食と美味しい日本酒をいただき楽しい夕べを過ごした義兄は、私に「後のことはよろしく頼む」と、言い残して、トイレに行きオシッコをして、気落ちよさそうな顔で、まさに「はい、さようなら」姉に抱きかかえられて12日の未明に天国に旅立っていった。急性心筋梗塞、享年79歳。まさに眠るような死だった。嘘のような本当の出来事だった。
義兄はひらりひらりと天に昇って逝った。これからは光となって、いつも残された私達をみ守ってくれるにちがいない。
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