六地蔵様
六地蔵様が庭園内に祀られていた。
ありがたいことに解説文が掲示されていた。六地蔵様とは、「私達衆生が現世の善悪の業において、いずれ赴き住むと言われる六つの迷界での苦しみを救って下さるお地蔵様」。
仏教では、人は亡くなると生前の行いをもとに、六つある世界のどの世界にうまれかわるか、審判を受けるのだそうだ。六つの世界は「六道」だ。
天道・人間道・修羅道は「三善道」畜生道・餓鬼道・地獄道は「三悪道」といわれている。10年ほど前にインドとパキスタンの間にあるラダックの僧院、新疆ウイグル自治区のベゼクリク千仏洞に行ったときのことを思う起こしてしまった。目を背けてしまった地獄絵図を。地獄の世界だけには生まれ変わりたくない。
6月20日まで、不要不急の外出は控えなければならない状況なので、六道について調べてみた。
以下引用
天道(神々や天人が住んでいる世界)人間より優れた存在、人間道より寿命が長く苦しみもほとんどないとされている。
人間道(人間が住んでいる世界)悩みや苦しみ(煩悩)が沢山ある世界で、苦しみもあるが仏教を修めることで、輪廻を抜けれれる可能性があるとされている。
修羅道(阿修羅が住んでいる世界)争いによる怒りや悲しみや、戦いや争いも絶えない世界とされている。
畜生道(鳥、獣、虫、魚などの人間以外の動物が住んでいる世界)動物的本能で行動し生きており、弱肉強食の世界だとされる。
餓鬼道(餓鬼が住んでいる世界)食べようとすると食べ物が火となってしまい、餓えと渇きに苦しむとされている。
地獄道(悪行を犯したものが送られる世界)厳しい責め苦を受け、苦痛が絶えず続き最も過酷な世界とされる。
六地蔵様は、六道輪廻から解放されて成仏できる様に救いの手を差し伸べてくださる地蔵菩薩なんだそうだ。そうなんだ。
因みに、救済に向かう六道とお地蔵様の関係は以下のようだ。
天道…日光地蔵
人間道…徐蓋障地蔵
修羅道…持地地蔵
畜生道…宝印地蔵
餓鬼道…宝珠地蔵
地獄道…壇陀地蔵
有名な長野の善光寺の六地蔵様の地獄道へ向かうお地蔵様だけが片足を崩している。これは、最も過酷な地獄道へ一刻も早く救済に向かう姿だといわれているそうだ。これぞまさに慈悲のこころかな。
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