いずれがあやめかかきつばた
森の小道を進んでいくと、
水生植物園へ。老夫妻がゆったりと散歩をしていた。上皇様と上皇后様のような気品のある後ろ姿に見とれてしまい、あとをゆったりとついていった。その前にも初老のカップルが。「いいなぁ~、羨ましいなぁ~!」ひとりよりふたりがいい。
水辺にはかきつばたが咲いていた。杜若の花言葉は「幸運は必ず訪れる」。おひとりさまの私にも一緒に散歩してくれるおじいさんが現れるかも。
ところで、「いずれがあやめかかくつばた」の意味は、どちらも美しいので選択に迷うことのたとえなんだそうだ。ネットで調べてみると、「源頼朝が怪しい鳥を退治した褒美として、帝から菖蒲前という美女を賜るときに12人の美女から選び出すように言われて詠んだ歌」だそうだ。昔は、美女は賜りものとして扱われたのだ。でも待てよ、今の時代でも、どこかの国の第三夫人として連れていかれた美女もいた。そう考えていると、美女に生まれなくてよかった。
確かに、美しい。
杜若われに発句のおもひあれ(芭蕉)
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