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音楽の秋

10月もあっというまに終わってしまった。

今年は、音楽の秋を楽しんだ。10月10日は、女子会のメンバーのJちゃんの銀座の王子ホールで開かれたソプラノ・リサイタルを皮切りに。10月16日は、またまた銀座の王子ホールで開かれた私の大好きな友人の高校時代の恩師の息子さんのヴァリオン、ピアノ、チェロのコンサート。そして、10月21日は、浅草公会堂での早稲田、慶応、明治3大学のビックバンドのコンサートだ。

いままでいただいたご縁のお陰で、繰り返し繰り返しコンサート会場に出向いたからなのか、恥ずかしながら音楽音痴だった私も、この年齢になって、なんとなく音や響きが頭と心に入ってくるようになった。響きといえば、かなり昔の話だが、日本のオペラ歌手の砂原美智子さんが、一人一人の声には特徴があるので聴く人の好き嫌いがありますが、どんな人でも心の響きにはひきつけられるものです。歌は心で歌うものです」といわれていたことを思い出した。

10月10日は、亡くなった母の誕生日。J子ちゃんは、私と同じ年齢、1970年代にベルリン芸術大学声楽科を卒業して、その後ヨーロッパを舞台に声楽家として活躍、しばらく演奏活動を休止していた。一昨年日本に一時帰国したときにピアニストのR先生にお声をかけていただいて、今回のリサイタルが実現したのだ。

一年間、聞きしにまさるトレーニングだったようだ。「これぞ、プロ根性」言葉はドイツ語でわからないのでけれど、モーツァルト、ヘンデル、プッチーニ、ヨハン・シュトラウス等々の歌曲を、堂々と歌ってくれた。

最後は「私を泣かせてください」。私を泣かせておいてください。この残酷な運命に、自由へ憧れてため息つくことを。我が悲しみ、苦悩の鎖を打ち砕くのはただ憐みだけ。

歌い終わった後に、J子ちゃんがホールの天井を見上げて両手を合わせた。その瞳には、一粒の涙が。

日本を離れて40年以上、あのヨーロッパで頑張って生きてきた彼女の凛とした姿に、今、スペインのグラナダで頑張っている我が娘を思い重ね、涙がとめどもなく流れてきた。亡くなった母が天国からいつも私と私の子供達を見守ってくれている。

アンコール曲は、平城山(ならやま)。ひと恋うは、悲しきものと、平城山にもとほり来つつ堪えがたかりき。いにしえも、夫(つま)に恋いつつ越えしたふ平城山の道に涙、落としぬ。ブラボ~!J子ちゃんは亡くなったご主人を、私は亡き母を。

一週間後、女子会のメンバーのK子ちゃんの半蔵門のレストランアルゴにて、「もう一度あの感動を」ということで、食事会をした。

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