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太陽のめざめ

愛とは、見捨てないこと

リオのオリンピックも終盤を迎えてしまった。残暑の厳しい折、事務所を抜け出して銀座で、映画をみてきた。映画館は、ほとんどシルーバー、シルーバー割引の人ばかり、思わず「電気代大丈夫ですか?」
映画が始まると、スクリーンには、あの「シェルブールの雨傘」のカトリーヌ・ドヌーブが。1943年生まれ。奇跡の美貌は、姿かたちの美しさから、内面から輝く熟女の貫禄に。
彼女の役は、女性判事。学校からも社会からも見放された少年が、女性判事と指導員の誠実で力強い愛によって、自分の人生を見出すまでを描いた作品だ。
いみじくも、日本では、中学1年生の少年が自殺するという悲惨な事件が起きた。報道によると父親の暴力が原因で、父親は母親の再婚相手で、母親は少年を救おうとしなかった。少年は自分を保護施設に入れてくれと周囲に訴えたが、本気で受け止めてもらえなかった。
無力な子供は親が自分を必要とされていないと知ってしまった時、どれほどの絶望に陥るのか。
今、なぜ、フランスで、1967年生まれの女性が脚本を書いて監督した作品が、日本で上映されているのか。久しぶりに考えている。
信じるとは、裏らぎられてても手を握ってともに乗り越えること。カトリーヌ・ドヌーブが、そっと少年の手を握って、慈愛にみちたまなざしで少年を見つめる姿は、圧巻だ。
共感性の強い私は、映画のなかで更生施設で教育係として働いている人物に自分を重ねてしまった。「もし、私がこの人物だったら、反抗し続ける少年にこんなにも根気よく粘り強く接することができるだろうか?」
自分が生んだ子供を虐待する人間がいる一方で、他人が生んだ子供でも慈愛をもって育てることのできる人間もいる。
このところ、成年後見の仕事で行き詰っていて「私にはこの仕事は向いていないのでは?」と、落ち込んでいたのだったが、極暑もオリンピックもそろそろ終わりだ。もう少し頑張ってみよう!

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