ソンプール・メーラその2
ガンダック川は、ガンジス川の支流で、ここから約20㎞下流でガンジス川と合流する。
聖なる川で、女たちは色とりどりのサリーをまとい、水に身体を侵して、合掌し、口をすすぎ、髪を洗う。
洋服を着たまま川に入っている少年たちは、紐の先に磁石をつけてお賽銭を拾う労働者だ。こんなに、沢山の人が集まるのだからスリも多いとのこと。ガイドさんからくれぐれも注意をするように、と繰り返し言われた。幸いスリには合わなかったのだが、少々、ショッキングな出来事を見てしまった。サリーを着たおかまが、おじさんをなんともいえないエロっぽい仕草で誘っているのだ。一瞬、目が点に。「こんな風景は、日本では見れない」

沿道には、物乞いのおばさんが。
身もだえして、口に何かを入れる真似をする子供。這いながら指のない手をさしだす女たち。憐みを誘って、物乞いをしてくる。初めのうちは、目をそむけたくなったのだが、数が多くなると、「あれ!あの手のただれた状態は、さっき見た女の子のただれ具合と似いる」そこで、現地のガイドさんにそ~と、聞いてみると、「多分同じ図柄でペインティングをしたのでしょう!」彼らは、物乞いを生業としているから、いろいろと営業努力をしているのだそうだ。「泥水を飲んでも生き抜く。」この世に生を受けたからには、死ぬまで生きなければならないのだ。
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