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みおくり

光の国へのお見送り

「暑さ寒さも彼岸まで」と、言われているが、近年は温暖化のために「暑さは彼岸過ぎまで、寒さは彼岸前まで」のようだ。
10月に入ってやっと秋が来たんだ!と感じられる気候になった。10月1日朝6時被後見人が、翌2日朝5時30分遺言と成年後見の依頼を受けていた人が亡くなった。2人とも入院してから約1か月、家族に看取られながら光の国に旅立っていった。
65歳を過ぎてから死が身近になってきている。「死に方上手」という本を読みなおしている。
「人間としての最高の幸せ」とは、ヘロドトスの『歴史』の中の逸話。
母親がアテネにあるヘラの神殿のお祭りに行きたいというので、非常に親孝行な若者が牛車で行こうとした。ところが、あいにく牛が農耕に出ていた。牛を迎えに行っていたらお祭りに間に合わない。そこで兄弟ふたりが、「牛の代わりをします」といって、母親の乗った牛車を引っ張っていった。ようやくヘラの神殿の詣でると、人々はその兄弟を誉めそやして、母親に向かって、「あなたは孝行な息子さんを持って幸せね」と言った。母親も喜んで「親孝行な息子達に、どうか人間として最高の幸せを授けてください」と、祈った。すると、お祭りも終わり、食事をした後、二人の兄弟が疲れていたので、仮寝したところ、そのまま起きてこなかった。死んでしまった。
人間としての最高の幸せとは、死だった。死なせてあげることが人間にとって最高の幸せだと、ヘラの女神は判断したのであろう。
この本を書かれたひろさちや先生とは、約20年前にインドへの旅にご一緒させていただいた。それ以来のファンのひとりだ。仕事でもやもやしているときに本箱からひっぱりだして読んでいる。
後見の仕事は、正直いうと辛い。「病と死」に向き合うからだ。いうなれば見送り人のようだ。いつまでもつか?でも続けられるだけ続けよう!

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