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2015年10月

日日是好日

毎日がよい日ばかりではない

今年もの残り2か月となった。「光陰ロケットのごとし」だ。久しぶりに日記を書くことができた。この一か月、忙しくしていた。忙しいという文字は「こころをなくす」と書く。確かに、こころを亡くしていた。
後見業務、遺言執行業務に加えて研修、研修の日々が続いていたからだ。やっと、ひと段落して一息ついている。
「人生には晴れの日もあるが、雨の日もある。穏やかな日射しに包まれることもあれば、吹き付ける寒風に身をすくめることもある。しかし、いずれの日にも、人はその日でなければできない体験をする。かけがえのない経験をつむ。だからすべてが有意な好日なのだ。どんな境遇も受け入れる。」
久しぶりに机の引き出しを整理していたら、こんなメモがでてきた。そういえば、松下幸之助氏が「逆境もよし、順境もよし、要はそのあたえられた境遇を素直に生き抜くことである」と、同じようなことを言っている。素直に一日一日を大切なんだ。わかっていもなかなかできない。

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今あるものに感謝

10月10日は亡母の誕生日、10月12日は孫娘の誕生日だ。この3連休はのんびり、ゆったりと過ごしている。
今朝がたスペインのグラナダに住んでいる娘からメールがあった。学校で、担任の先生との面談があって、「協調性が少々たりない、友達と群れない、休み時間にひとりでいることがある。」と言われた。誰に似たんだろか?多分私だ。
その性格は遺伝だから、受け入れようね!「人は人、自分は自分、生まれてきたときもひとり、死んでいくときもひとり」先生の言われたことは、気にしないでね!」
「大妃占いしてみるね!9月23日から10月22日までに生まれた人の守護大妃はクレオパトラなんだって!」
クレオパトラは、古代エジプトの女王で世界三大美女の一人として有名だが、人並みはずれて美しかったわけではない。しかし、優雅な雰囲気、巧みな話術、うっとりするような美声で時の権力者を魅了したといわれている。
心配しなくても大丈夫そうだ。窮地に陥ったクレオパトラが、自分を引き上げてくれる人を次から次へと見つけたように、あの孫娘だったら万が一、艱難がきても乗り越えられる。
「五体満足に生まれてくれたこと、病気せず元気でいてくれていること、今あるものに感謝しようね!」

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みおくり

光の国へのお見送り

「暑さ寒さも彼岸まで」と、言われているが、近年は温暖化のために「暑さは彼岸過ぎまで、寒さは彼岸前まで」のようだ。
10月に入ってやっと秋が来たんだ!と感じられる気候になった。10月1日朝6時被後見人が、翌2日朝5時30分遺言と成年後見の依頼を受けていた人が亡くなった。2人とも入院してから約1か月、家族に看取られながら光の国に旅立っていった。
65歳を過ぎてから死が身近になってきている。「死に方上手」という本を読みなおしている。
「人間としての最高の幸せ」とは、ヘロドトスの『歴史』の中の逸話。
母親がアテネにあるヘラの神殿のお祭りに行きたいというので、非常に親孝行な若者が牛車で行こうとした。ところが、あいにく牛が農耕に出ていた。牛を迎えに行っていたらお祭りに間に合わない。そこで兄弟ふたりが、「牛の代わりをします」といって、母親の乗った牛車を引っ張っていった。ようやくヘラの神殿の詣でると、人々はその兄弟を誉めそやして、母親に向かって、「あなたは孝行な息子さんを持って幸せね」と言った。母親も喜んで「親孝行な息子達に、どうか人間として最高の幸せを授けてください」と、祈った。すると、お祭りも終わり、食事をした後、二人の兄弟が疲れていたので、仮寝したところ、そのまま起きてこなかった。死んでしまった。
人間としての最高の幸せとは、死だった。死なせてあげることが人間にとって最高の幸せだと、ヘラの女神は判断したのであろう。
この本を書かれたひろさちや先生とは、約20年前にインドへの旅にご一緒させていただいた。それ以来のファンのひとりだ。仕事でもやもやしているときに本箱からひっぱりだして読んでいる。
後見の仕事は、正直いうと辛い。「病と死」に向き合うからだ。いうなれば見送り人のようだ。いつまでもつか?でも続けられるだけ続けよう!

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