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2015年8月

ブータンその16

「幸せってなに?」

ガイドさんに聞いてみた。「健康で、仕事があって、家族や友人たちが幸せで一緒にいられること」、「でも、いやなことや、つらいこともあるでしょ!」「う~んそうだね、いやなことがあっても、気にしない。難しいことを考えないで、いろいろあっても、まあ~幸せだよね、と思っちゃんだよ!」

「ブータンでは、仏さまのお祈りするときは、回りの友人たちや家族の幸せを祈るんだよ!幸せになろうとしたら、回りの人が幸せでいられるように、できるかぎりのことをする。人のために何か役に立つことをして、相手が幸せになると、自分に大きな満足感が帰ってくる。それが自分にとっての幸せなんだよ」、「確かに」。「日本も仏教の国だから同じような教えがあるよね!」「あるよ!忘己利他といって、己を忘れて他を利するは、慈悲の極みなり」

昔の日本人は、今のブータンの人のようだったのではないだろうか?己を忘れるとは、自分の損得勘定を捨て、相手の立場にたってものごとに対処していくこと。まさに宮沢賢治のあの「雨にも負けず」だ。私は、いつの間にか「自分さえよければ、、、」となってしまったんだろうか?

今回の旅は、私に「忘れかけていたなにか大切なこと」を気づかせてくれたようだ。

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ありがとう、ブータン!

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ブータンその15

ブータンの女系家族

私が泊まらせていただいたお家は300年続いた女系家族だ。073
おばあちゃん、多分70歳代。100


孫娘さん、17歳。071

牛の親子の世話をしているおかあさんは、48歳。

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この日は、ブータン最後の朝、民家の窓から見えた田園風景。昔どこかで見たような、、、109
娘さんが朝ごはんをもってきてくれた。ミルクコーヒー、卵焼き、いた飯だ。娘さんと英語でお喋り。彼女は、高校を出た後大学に行って、公務員になりたい。ブータンではほとんどの女性が仕事をしている。医師、弁護士、ファッションデザイナー、政府機関の管理職、、、さまざまな分野で女性が堂々と活躍している。基本的に女系家族なので、子供ができても自分の母親が子供の面倒をみてくれるから仕事は続けられる。と、話してくれた。実際にブータンでは高いポジションについている女性は多いのだそうだ。「確かに、優秀な女性が多くなるとと国は繁栄する。」

日本でも、女性が結婚して子供ができて仕事を続けていくためには、実家の母親に子供を見てもらわなければならない。私だってそうだった。私の場合は、田舎から母親に東京に来てもらうことができたから、仕事を続けることができたのだ。忘れていた親への恩をブータンで再確認した。

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お世話になりました。次回は娘と孫娘を連れてきます!

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ブータンその14

民家に宿泊

往復6時間かけてのタクツァン僧院の見学は無事に終わった。途中の展望台まで行けたら恩の字、と思っていたのが、若い人と一緒だったので、つられて僧院まで行けたことに感謝。

午後4時民家に到着。その晩は民家に泊めていただいた。088

築300年の田んぼに中にある。083

ジャガイモの収穫が終わった畑で、ブータンの国技のアーチェリーに挑戦、「いやぁ~!見るのとやるのは大違い、まったくもって弓が飛ばない。私ってどうしてこう不器用なんだろう!」087

45歳のガイドさんは弓の名手、肩幅も胸幅も厚い。ビッシッ!的に命中。077

汗をかいた後はブータン風呂に挑戦、ブータンのお風呂は、石を焼いてその石でお水を温めてお湯にする。原始的でまさにエコ。078
右側に真っ赤になった石をいれると横の穴があいている板から温かいお湯が、ついでに黒いものも、、、「郷に入れば郷に従え」のんびり、ゆったりとお風呂を楽しんだ。

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お風呂の入り口。

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箱風呂が並んでいる。一応カーテンはあるのだが、、、、、大らかな国なので、露天風呂的な感覚だ。106


お風呂の後は、夕食だ。

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この家のお母さんの手作りのお料理をガイドさんが説明してくれた。111

夕食の後は、このお家のベットで熟睡、極楽極楽。






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ブータンその13

2800mから3100mへ

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馬達はここまで、お疲れ様でした。157


ここからは、歩いてしか行けない。134

上の僧院で修行中の若いお坊様と出会った。軽い足取りで降りていく。019

2800mの展望台まで馬でやってきた中国人夫妻。途中まで楽したからちょっと辛そう。
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やっとやっと僧院が目の前に。疲れが吹き飛んだ。「来てよかった!」ほっと一息。ところがどっこい、ここからが難所、絶壁にへばりつく階段を下までおり、

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ブータンの若いおかあさんと子供。涼しい顔している。

そこからまた階段を上がってやっと滝に。この滝水で打ち水をして身体を清めてから僧院へ!?!?と、思いきや、手と口をゆすぐだけで、オッケー。

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白い水しぶき

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伝説によると8世紀後半にグル・リンポチェ)が虎の背に乗ってチベットからここへ飛来したという。「え~!虎って空を飛ぶんだ!」

ブータンの仏教は、チベットから虎と一緒にやってきた。インドが近いからインドからかな?と思っていたのは、はやとちりだった。改めて世界地図を見てみると、ブータンの上のヒマラヤの反対側が中国領のチベットなのだ。

グル・リンポチェはこのタクツァンの岩穴で3ヶ月間瞑想を続け、その後パロに仏教を広めたと云われている。その後彼の弟子たちやチベットの聖僧達がここの岩穴へ瞑想にやってきたのだそうだ。「こんな山の上の岩穴まできるのだけでも大変なのに、こんなところで一人で3ヶ月も瞑想するなんて、人間技じゃないよね!」

入り口では厳重なチェックを受けて、カメラも鞄もロッカーへ。僧院の中は、13の部屋に分かれている。もちろん撮影禁止。

五体投地して3つの部屋を見学。怖い顔をしている仏画がたくさんあった。土着の神々を鎮めて仏教に改宗させたとのこと。

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これは、水の力で絶えず回っているマニ車。

ここからまた階段を上がったり下りたりして、コーヒーとクッキーをいただいた展望台のレストランに戻ってやれやれと椅子に掛けると、雨が降ってきた。「え!さっきまで晴れていたのに、」そういえば、「山の天気は娘ごごろと同じですぐ変わる」歌があった。「そのうち雨はやむよね」と、ゆっくり昼食いただいた。小一時間もしたら雨がやんだので、2800mから2300mまで、雨上がりの山道を滑らないように気をつけながら下りた。

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ブータンその12

いよいよ断崖絶壁に張り付いているタクツァン僧院へ

タクツァンとは「虎の隠れやという」意味。ブータンに仏教を広めたと伝えられる祖師グル・リンポチェが虎にのってブータンにやってきたという言い伝えに由来する。

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ここが上り口、標高2300m。この馬達は、2800mのところにある展望台まで人や荷物を運ぶ。128

犬が一緒に登ってくれた。

久しぶりの山登りだ。足が思うように上がらない、心臓がぱくぱくしてきた。足元を見つめて一歩一歩。「折角ブータンに来たのだから、、、」147


やっと、霧の向こうに僧院が見えてきたと、思ったらまた霧で見えなくなってしまった。冥土の土産にここで記念写真。

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仏さまのご慈悲が。霧が晴れてきた。002

展望台で一休み、クッキーとミルクコーヒーをいただく。「チョー美味しい~!」

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展望台のレストランの経営者の息子たち。ここで生活している。日本の都会で暮らしている子供たちに比べたら、きっと脚力、心肺能力はくらべものにならないくらい強くなること間違いなし。「いい顔してるね!」

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猫までいい顔している。

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ブータンその11

ブータンの政治と宗教を司るタシチョ・ゾンへ



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このゾンのなかには国王のオフィスと、宗教界の最高指導者のジュ・ケンポの座所がある。観光客の見学は、夕方5時に国旗を納める儀式の後からとなる。ドレスコード(正装)しなかれば入れない。083



階段を上っていくと、警備員の厳重なチェックがある。089



釘を一本も使わない建築技法でつくられている建物は、威厳を感じる。ここでも見学者は我々のみ。建物の外にでると、前の国王の3番目のお妃の車が通り、お顔を遠くから見てしまった。ブータンは、一夫多妻の国で、前国王には4人のお妃がいる。それも4姉妹。「へぇ~!なんと大らかな!、嫉妬ってことなんかないんだろうか?お姉ちゃんばかり可愛がられる、なんてことはないんだろうか?」



因みに、チベットでは「一妻多夫」だと聞いた。4人兄弟が、奥さんを共有するんだそうだ。そのため、父親は誰だか判らない子供は、皆平等にそこの家の子供として育てられる。まさに嫁、家の女だ。



「日本に生まれてよかった!」



ブータンでの結婚はとても気軽だ。家族を表す姓はなく、生まれると姓と名前が新しく与えられる。だから家族でも性はバラバラで、結婚しても姓の変更はなし。盛大な結婚式もしない。



「結婚が気軽にできると、離婚も気軽にできるよね!」ガイドさんにお尋ねした。「もちろん、僕も離婚しているよ!」「ミーツー」



もともとは男性が女性の家に「夜這い」にいき、受けいられて朝まで居られれば、そのまま「結婚=婿入り」となったとのこと。「ということは、離婚すると、お婿さんが家を出ていくことになるんだよね?」「そうでない場合もあるよ、僕の友人は、その家の母親に気に入られているから、娘は離婚して家を出ていった後も2人の子供の世話をしてそこで、元妻の家族と仲よく暮らしているよ」「へぇ~そうなんだ!」



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バラの花が美しい



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ブータンその10

「酒と女が大好き」の聖人、ドゥクバ・タンレの寺チミ・ラカンへ。083

お寺に向かうまで、田んぼの畦道を歩いていくと、090
「ぎょ、ぎょ、ぎょ!」080

右を向いても

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左を向いても
こっちにも082

ただ事ではない。

ある雑誌の記事によると「ブータンで信仰されてチベット密教には、性的な表現が豊富で性交渉もまた悟りにつながるという教えがある。その教えを大胆に体現しているのが、風狂の聖としてブータンで愛されている16世紀の高僧ドゥクバ・クレンだ。彼は田舎でどんちゃん騒ぎをし、悪魔を退治して、自らの燃え盛る稲妻で、娘たちを悟りに導いた。だから魔除けとして、壁に絵がかれていたり、お守りになっている。」

「へぇ~そうなんだ!知らなかった」

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お寺には、孫と同じくらいの少年僧が迎えてくれた。10歳からこのお寺に入って修行するんだそうだ。108

サッカーをして遊んでいる。ブータンで一番古い寺を見学して来た道を戻る道すがら092
お土産やさんを除くと、魔除けのオンパレード。「とほほ、ほ、もう結構でございます」日本なら、猥褻物陳列罪で逮捕?でもブータンでは、ありがたい?同じものでも文化が違えば意味も違うようだ。120

田んぼの中にある仏塔のまわりには農作業のおばさんとおまいりをしているおばあさんの姿に、「どこかで、こんな風景をみたことがある、前世は私ここにいたんじゃないか?変なもの見ちゃったから頭が変になっちゃたかな?」

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この村の人たちが学校から帰ったきた子供たちと談笑している。幸せそうだ。

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ブータンその9

ティンプーのメインストリート

村から都市に変貌している竜王の都に。この日泊まったホテルの受付には040

国王とお妃の写真が飾ってある。045

受付を済まして、部屋に荷物をおき早速にメインストリートを散策。046

「可愛~い!」055

リックを背負ってお弁当箱を手にした男の子「頭よさそ~う!」052
お洒落な「キラ」を着た女性達。いずこの国も若い女性達は美しい。074ホテルに帰って、私も「キラ」に挑戦、「キラ」を着てガイドさんと散策に。

因みにガイドさんは45歳、私65歳。070
雨上がりの交差点です。おまわりさんが交通整理をしている。ブータンには信号がない。











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ブータンその8

仲良しの絵

プナカ・ゾンはゾンのなかでも歴史的にそして信仰的な重要なゾンである。ブータン建築の最高峰といわれている。035


ゾンのなかには、038_2


象、猿、うさぎ、鳥の動物の壁画がある。「仲良しの絵」だ。この絵には、こんなお話がある。ある日、象が一本の木の下で休んでいると猿がやってきた。象が「僕がまだ小象だった頃、この木に身体をこすったんだよ!」すると猿は、「僕が子ザルだった頃、この木は小さくて、枝もなかったよ!」そこにウサギが来て、「僕が小さかった頃、小さな木を飛び越えて遊んでいたんだよ」最後に鳥が飛んできて、「僕がこの木の種をここに運んできたんだよ」

一番年下は象だった、そして、象は年上の猿を背中に乗せた。猿は年上のウサギを頭の上に乗せた。うさぎは、一番年上の鳥を頭の上に乗せた。鳥は、木の高いところになっている果実に手が届くので果実を取って年下のウサギに渡し、ウサギは猿に渡し、ウサギは象に渡した。4匹の動物は、仲よく暮らした。063

素敵な笑顔のお坊さんに出会えた。046
壮麗なブータン建築のゾンは、品格がある。055
インド菩提樹の大木。040

中庭にある仏塔。中庭の正面には、巨大な講堂があり、大きな仏陀が祀られていて、警備のお坊様が気持ちよさそうに居眠りをしていた。8月は雨期なので、観光客は我々のみ、お陰で、のんびり、ゆったりと見学できた。ありがたい。
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ブータンその7

ブータンが幸せの国と言われてる訳とは

貧しくても学べるように教育費は無料、そして病院の医療費も無料、都市部を除き水道代も無料。となると、子供を有名私立の学校に入れるためにあくせく働く必要なし。病気になったときのことを考えて、節約して高額な掛け金の保険に入る必要なし、ということになる。豊かな自然の恵みをいっぱいいただいて、心豊かに過ごせるのだから、幸せになるわけだ。自殺する人も物乞いもいないらしい。003

豊かな自然015

水も緑も豊か。025_2

プナカ・ゾンの姿は優美だ。030

手前の緑の木はジャカランタの木、春には紫いろの花が満開、それはそれは素晴らしい風景、来年の春にまた来たいものだ。031
ゾンの玄関は橋。犬も人ものんびり、ゆったり。033


黄色のお花の、その向こうには、ブーゲンビリヤのピンクの花が満開。長閑だ。

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上野御徒町弁護士司法書士事務所

やっとやっと看板ができた!148

レバノン杉で作ったウェルカムボードの両脇には、品の良い裸婦像がお迎えいたしております。149

孫たちの写真のオンパレード。150


私の机です。後ろを向くと孫がにっこり、右を向くと孫娘と観音様が微笑んでいる。




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ブータンその6

珍獣ターキン放牧場
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コーヒーをいただいた後は、市街の西に広がるモティタン(真珠の湿原)と呼ばれる高級住宅街を通って松林のある谷の奥にあるターキン保護区へ。
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松林の間に珍獣のターキンが羊に交じっている。大きな松ぼっくりがあちこちに落ちている。松といえば、マツタケ。今ブータンではマツタケのシーズン、今晩はマツタケが食べられる。027

中国ではパンダ、ブータンではターキー、珍獣なのだ。手と足の爪がすごい!ゴツゴツした岩肌を駆け巡るからだ。029

ターキンの奥さん、それとも愛人?032
松林の上は、白い雲と青い空。幸せな気分に。好きな人と一緒だったら、もっと、、、これだからダメなんだよね!「足るをもって知れ」天から声が。












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ブータンその5

ブータンのMBAとは

ブータン料理のレストランの隣には、ピザレストランが。022

中を覗いてみると021

高級感があり、いろっぽい空気が感じられた。聞くところによると、ブータンの男性は自他とも認める浮気性だそうだ。

ところで、MBAって経営学修士号のことだが、ブータンでは、違うらしい。「Married But Available」(結婚しているけどお相手できます)という意味なんだそうだ。「ふ~ん、それで、男の人が小奇麗にして愛想がいいんだ!イタリヤ男に似ている。だからイタリアンカフェがあるのかな?

ブータンには、自称MBAがたくさんいるんだそうで、「人生は一度きりなんだ。楽しまなくっちゃ、いい人がいたから結婚した。でも、ほかに素敵な人に出会ってしまった。だったらその人と付き合う、それだけだよ」「素敵な女性がいたら誘うのは当然」「へ~、そんなんだ!」。

ブータンは、基本的に女系家族だ。伝統的に女性が嫁入りするのではなく男性が婿入りする。相続も娘がするので、「娘ができたら安泰、息子が家にやってくる。息子ができても安心するな、息子はいつか婿にいく」。「な~るほど!だから男は愛想よくして、女性とその家族に気に入られて、いいお家のお婿さんになって玉の輿を狙っているんだ!」

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ブータンその4

緑の空気を胸いっぱい吸う

緑の田園と山そして、青い空と白い雲、車の窓を全開にして緑の空気を胸いっぱい吸いながら、ティンプーに着いた。011
まずは、腹ごしらえ、とういことでレストランへ。019

民族服の「ご」と「キラ」をきた日本人にとてもよく似た人たちに迎えられた。なぜか女性より男性の方がにこやかに応対してくれる。女性は、愛想がない。私の友人のお嬢ちゃんが1年間ブータンの政府環境局で働いたときのことを書かれた本によると、ブータンの男性は身だしなみに気を付け、いつでもにこにこと愛想がよい。食事の場でも気をきかせているのは圧倒的に男性だそうだ。飲み会などで、食事を取り分け、ビールを注ぎ、笑顔で相手の話をよく聞き、相づちをうつのは、男性。ところ変わればしな変わる。

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バイキングだ。ほとんど野菜、鶏肉が少し。美味しくいただいた。017

レストランの窓から見えたトタン屋根の商人の家、農家とは趣が違う。

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ブータンその3

ブータンにはお墓がない

ブータンでは、死んだらどうするのか、火葬にして遺骨や遺灰は川に流してしまう。そして魂は、生前の行いによって、天国にいくか、地獄に落ちるか、或いは、人間に生まれ変わったり、犬や馬になったりする。

人は死ぬと輪廻転生、六道を経巡ることになるから、遺体そのものは、蝉の脱殻のようになって必要がなくなる。よって、墓はいらないのだ。因みに仏壇も位牌もない。日本では、遺族が墓を巡って醜い争いをするが、ブータンの人からみたら意味のないことなのだ。047

閻魔さまのお腹に絵がかれているのが六道。天道、人間道、修羅道、餓鬼道、畜生道、地獄道だ。049

一昨年、北インドのラダックに行った時は僧院を巡り、この輪廻転生図を毎日見ていた。私が死んだときに閻魔さまのお裁きを受けたら、「お願いだから地獄にだけは落とさないで!できれば、猫に生まれ変わらして!」と、祈ったことを思い出した。

ガイドさんに「私いままで沢山悪いことをやってきたので、地獄に落とされるかもしれないけれど、これから良いことをすれば悪いことが薄まって、地獄行きは免れるかしら?」尋ねました。「あべさんは、まだ若いからこれから良いことをすれば、大丈夫」

今65歳だから2倍の130歳まで生きて良いことをすれば、天国にいけるかもしれない。

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右の経文旗(ダルシン)にお願いをした。「地獄に落とさないで」

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ブータンその2

幸せってなんだろう!なぜ、ブータンの人たちは幸せなんだろう!

今回は、「行って、見て、感じるブータン」をテーマに、「与え合い、学びあう旅」だった。出国審査を経て空港の出口には、民族衣装の「ゴ」を着たガイドさんが待っていてくれた。ソナムさんば。ブータンで一番優秀な日本語のガイドだ。手織りの上品な風合いの丈がくるぶしまである「ゴ」にロングソックスを履き、ぴかぴかに磨かれてある革靴を履いている。「男性のファッションは足元にある」と、言われていることを思い出した。「素敵な私好みのガイドさんでよかった!」

旅のみちづれは、30代と40代の男性。そしてガイドのソナムさんと4人だ。専用車に乗り「出発、進行!」向かった先は、ティンプー・チュの川岸の標高2300メートルから2400メートルの谷間に広がる首都ティンプー。003

車が走り出して、すぐに「パロ・ゾン」が、目に飛び込んできた。ゾンとは、17世紀前半にブータンを統一したドゥク派の高僧川ガワン・ナムゲルがその政治的、軍事的、宗教的拠点として各地に整備した巨大建築物で、ドゥク派布教の拠点、地方支配のための行政機関、そして軍事的防衛施設でもあった。010

ゾンには、玄関の吊り橋を渡って行く。004

緑の空気が美味しい。



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ブータン

世界一幸福度の高いブータンに

8月9日成田を11時に出発。搭乗時間6時間30分でバンコクに到着。バンコクのツインタワーホテルで一泊。8月はタイのお妃の誕生月ということで、ホテルの外壁にお妃の写真が飾ってある。何処の国もお妃さまは美人じゃないと選ばれない理由が解った。少なくとも見苦しくてはならないのだ。今度は超美人に生まれ変わってどこかの国のお妃さまになりたいものだ。

ホテルの外は、屋台村。ホテルの中と外は大違い。屋台で夕食を食べたかったのだが、ちょっと怖いので、ホテルで夕食。夕食はタイスキ、鯛のスキヤキ?と期待していたら、残念ながら、鯛無しのタイの寄せ鍋だった。

翌朝4時起床、6時50分発のインドのダワハティへ。そこからブータンの空の玄関口のパロに。タイ、インドと2カ国を経由してやっと辿り着いた。

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ブータンは、ヒマラヤ山脈南側の斜面にあり、北はチベット(中国)、南はインドに挟まれている。九州程度の小さな国で、国土は険しい山岳と急峻な渓谷に分断されている。
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緑が眩しい。

谷間に水田が広がるパロ空港に定刻どおり10時30分に到着。日本との時差は3時間。地球儀でみると近いのに、実際は遠かった。017

イケメン国王と美人お妃の垂れ幕のまえで、「やっと着いた!」標高2500mなので、涼しい。019

民族衣装のキラを着たスチューアデスもお妃に負けないぐらいの美人ちゃん達だ。

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世界水泳

日本女子初の「金」おめでとう〜!

ロシアで開かれている水泳の世界選手権で6日に女子200メートルバタフライで星奈津美選手が金メダルを獲得した。新聞によると平井伯昌コーチ率いる直前の高地合宿で磨きをかけた後半の爆発力で金メダルをつかんだ。

7月のある日、娘の正恵から、「ママ!昨日ね、平井先生がお店に多勢で来てくれたよ!グラナダで世界大会まで高地合宿しているんだって、みんな美味しい!っていっぱい食べてくれたよ!」

ロシアに行く前の日にもまた多勢でお店に食べに来てくれた、とのこと。平井伯昌コーチは北島康介選手を育てた名指導者だ。娘の正恵は12年前のバルセロナの世界大会、その後のアテネ五輪の時に料理人として参加した。その時に平井先生に可愛がっていただいた。ご縁に感謝!がんばれ!なでしこ。


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