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大歌舞伎その1

豪華顔合わせの大歌舞伎

久しぶりに歌舞伎座に行ってきた。醍醐味を凝縮した豪華顔合わせの大歌舞伎だ。仲良しのY子ちゃんがチケット発売日 にネットでゲットしてくれた。開演は4時30分。仕事を4時で切り上げて歌舞伎座へ。解説イヤホンを借りて客席に、ギリギリセーフ、満席だ。「よかった間に合って!」

素晴らしい緞帳が上がり開幕、1部は「熊谷陣屋」。幕間に、私が事務所の冷蔵庫から持ち出してきたビールで乾杯、Y子ちゃんが三越で買ってきてくれた超美味しいお弁当を完食すると、第2部「牡丹燈籠」の開幕、「いよ〜!待ってました!」

ところで、ボタンドウロって洋服のボタンと道路のドウロのこと?外れ〜!幽霊がカランコロンと下駄の音させてやってくる怖〜〜いお話です。「えっ!幽霊って足があったけ?」

お露(玉朗)は、一目ぼれしてしまった新三郎(九團次)に恋焦がれたまま恋が成就しないでこの世を去ってしまった。お露は、新三郎に会えるように下男の伴蔵(中車)に懇願、女房のお峰(玉三郎)に相談すると、お峰は百両の大金をもらうことを条件に引き受けるように、説得した。伴蔵の手引きで、幽霊になったお露は、牡丹が描かれた燈籠を手に新三郎に会いに。新三郎の家の中から新三郎とお露の声を聞いた伴蔵が、障子の穴から中を覗くと、そこには骸骨と抱き合った新三郎の姿があった。「恐ろしや~!」

百両を手にした伴蔵夫婦は、栗橋で荒物屋を営む。店は繁盛し、羽振りのよくなった伴蔵は酌婦のお国(春猿)に入れあげて挙句に、「お峰と別れてお国とどこか遠い地で新しい暮らしを始めたい」と、昔からよくある話、「ばかだね~!男って」。

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