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つまずいたおかげで

縁側の亡母の温もり秋の陽の

文化の日は、久しぶりにのんびりと古家の縁側で読み散らかしている本の整理をいたしました。このところ、忙しい日々を過ごしていました。忙しいという漢字は、「こころを亡くす」を書きます。字の如くこころを亡くして、配慮に欠ける行いをしてしまいました。反省の週末でした。

本の間からメモが出てきました。「つまづいたおかげで」

つまづいたたりころんだりしたおかげで物事を深く考える様になりました。
あやまちや失敗を繰り返したおかげで、少しづつだが人のやることを暖かい眼でみられるようになりました。

何回も追い詰められたおかげで、人間としての自分の弱さとだらしなさをいやというほど知りました。

騙されたり、裏切られたりしたおかげで、馬鹿正直で、親切な人間関係の暖かさも知りました。そして、、、、身近な人の死に逢うたびに人のいのちの儚さと今ここに生きていることとの尊さを、骨身にしみて味わいました。

人のいのちの尊さを骨身にしみて味わったおかげで、人のいのちを本当に大切にする本物の人間に裸で逢うことができました。

一人のほんものの人間にめぐり逢えたおかげでそれが縁となり次々に、沢山のよい人たちにめぐり逢うことができました。だから、わたしのまわりにいる人たちは、みんなよい人ばかりなんです。亡母が大好きだった詩です。

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