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成年後見人

地域包括支援センターとは、読んで字の如くです。主に、おひとり暮しの高齢者を支援する社会福祉法人です。ある日のことでした。「先生!成年後見人の就任をお願いいたします」「あの~!恥ずかしい話なんですが、私は新人なんです。難しい案件は出来ません」「司法書士会の登録番号では、古手ですよね!」「いえ、登録番号は若手です」(私の登録番号は、1003号、最近登録した会員は、6000台です。)「私が支援をお願いしたいくらいです」情けない話ですが、初めての仕事にびびったのです。

「とにかく、先生!一度本人宅に面談に来てください」「もしかして、他の司法書士に断わられたんですか?」「どうしてわかるんですか?」「歳の功です」

恐る恐る◻️さん宅に、社会福祉士と介護福祉士のKさんと伺いました。そこには、しっかり風の◻️さんが背筋をピンと伸ばして居間に座っておりました。「こんにちは、司法書士の阿部です」「今日は何の用事ですか?」「さあ~!」Kさんが「◻️さんのお金の管理を、阿部先生にお願いした方がいいと思いまして、お連れしました」

◻️さんは、毅然と「お金の管理は自分できます、私は、何でも一人で出来ます」「しっかりなさっていますね!今日は帰ります。」(内心、ほっとしました。)「成年後見人をつける必要無いですね」「先生、成年後見人の研修を受けなかったんですか?」「受けることは受けましたが、歳のせいで、耳に入っても出て行ってしまうんです。お金と同じなんです、入ってきても直ぐに出て行っちゃんです」「気位の高い人の典型的な認知症の症状なんです、5分もすれば、先生が来たことも覚えていませんよ!」「へぇ〜そうなんですか!」

遠方に住んでいる姪御さんに来ていただいて、姪御さんに申立人となってもらい東京家庭裁判所に成年後見人選任のお申し立てをいたしました。後見人第1号の仕事が始まりました。

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