司法書士の仕事その2
「栄枯盛衰」とは、よく言ったもんです。時代の流れとともに、登記事件が激減、「銀行が倒産」となる状況になってしまいました。もっとも、あの異常な浮かれた味代が続いていたら、と思うとぞっとします。なにしろ「金がすべて」の世界でしたから、
「捨てる神あれば拾う神あり」拾ってくれる神さまが現れました。簡裁代理権の取得です。司法書士の諸先輩、特に私の恩人で昨年退会したM先生達のお陰で、簡易裁判所での仕事が出来るようになりました。約100時間に渡る研修を受け試験を受けて、認定司法書士となりました。主に手掛けた業務は、「過払い訴訟」です。「手元にお金が無くてもカードローンで簡単に欲しい物が買える」高金利で苦しんでいる多重債務者が、町中に溢れていました。
この頃は、世の中は「バブル崩壊」ついでに私の家庭も、「家庭崩壊」でした。全てが「出直し」状況でした。この「過払い訴訟」のおかげで、3人の子供達の学費も支払うことが出来ました。つくづく「仕事があって有難い」どのような状況にいなっても、生きていけるように「手に職を」と、育ててくれた母親に感謝、感謝です。
「法定金利の引き下げ」が功を奏して、「カードローン会社の相次ぐ倒産」。過払い訴訟事件は激減でした。
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