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デンデラ

すっかり寒くなってきました。庄内平野にも雪が降ったようです。11月始めに行った映画村のデンデラゾーンのことを思い出しています。「旅を思い出すことは、人生を2度楽しむこと(メンデルスゾーン)」(同じゾーンでもゾーン違いです)。

デンデラの映画は、「姥捨て山の話」です。監督は、今村昌平氏の息子さんです。今村昌平監督の代表作「楢山節考」(1983年)の後日談のようで、父から息子へバトンを渡したような映画です。
中年になった息子が、70歳に達した老いた母を、雪が降り積もる山深い奥山の誰もいないところに置き去りにする。70歳を過ぎれば、村の掟で冬山に捨てられる。凍える寒さに震えながら雪に埋もれて凍死するのみです。
しかし、主人公(浅丘ルリ子さん)カュは死にませんでした。助けられて連れていかれた掘立小屋には、カュより先に捨てられた死んだはずの老婆がみんな生きていていました。そこがデンデラだったのです。そのデンデラには49人の老婆が、カュが50人目の老婆となりました。彼女達は、自分達をすてた村人たちに復讐をはかろうとしていたのです。
「老婆の執念の凄さ」に圧倒される映画です。草笛光子さんが100歳のデンデラの創始者の老婆を演じています。上品な奥様役とは大違いです。70歳で捨てられてから30年、49人もの捨てられた老婆を束ねて村落を作り上げてきたその執念の迫力のある演技は見ものです。まさに、「老女優と老婆は一日にしてならず」。その映画を見ていない方は、DVDで見て下さい。浅丘ルリ子さん、赤座美代子さん、倍賞美津子さん、山本陽子さん等の大女優さん達の泥メーク、ノーメークの演技は圧巻です。庄内平野の素晴らしい雪の風景が堪能できます。もっとも、あの日本の原風景のような庄内平野が舞台だったので、70歳過ぎたお婆ちゃん達50人の姿も様になったんだと思います。
都会では、平均60歳のおばさん達が10人ぐらいいるだけで、若い人から「ばあばぁ~あっちに行け!」って言われそうです。

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