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月の別れ

20121103_029 満月に高下駄の兄やってくる

昨夜は、小日向の隠れやの縁側から真綿色した満月に見とれてしまいました。ここでのひとり暮らしも4年目に入りました。その間、姪、叔母、伯父、兄と私の身近な人達が亡くなりました。
満月の海に、珊瑚はいっせいに卵を放ち、ウミガメは涙を流しながら月夜の浜辺に卵を産み落とす。満月には死と再生の夜があるといわれています。また、昔、昔その昔には満月の夜は艶めいた寝屋の密事にでかける女が、いとしい人に添い寝を、、、
私にしては、珍しくロマンチックな時でした。
天に召された兄が満月の夜、金木犀の香りのなかに高下駄をはいて、やってきそうな気がしました。

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