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2012年10月

月の別れ

20121103_029 満月に高下駄の兄やってくる

昨夜は、小日向の隠れやの縁側から真綿色した満月に見とれてしまいました。ここでのひとり暮らしも4年目に入りました。その間、姪、叔母、伯父、兄と私の身近な人達が亡くなりました。
満月の海に、珊瑚はいっせいに卵を放ち、ウミガメは涙を流しながら月夜の浜辺に卵を産み落とす。満月には死と再生の夜があるといわれています。また、昔、昔その昔には満月の夜は艶めいた寝屋の密事にでかける女が、いとしい人に添い寝を、、、
私にしては、珍しくロマンチックな時でした。
天に召された兄が満月の夜、金木犀の香りのなかに高下駄をはいて、やってきそうな気がしました。

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20121104_047 萩こぼれこのさみしさもこぼれゆく

今年も残り2カ月となってしまいました。あの暑かった夏を懐かしく思い出しております。
この7月31日に兄が亡くなりました。兄は昭和13年生まれで寅年、私が昭和25年生まれで寅年、母が大正3年生まれで寅年、「とらとらとら」です。母が平成7年8月31日に、兄が平成24年7月31日になくなりました。今度は私の番ですが、私も夏に旅立ちたいと念じております。
母は、亡くなる前にしっかりと遺言書を作成、懇意にしていたお寺のご住職にお願いしてご先祖さまの供養もして、孫達にもそれぞれお小遣いを渡しと、、、できの悪い末娘の私には、「いい子にならなくていいよ、貴女らしい生き方をしなさい、自由に生きなさい、人間はひとりで生まれてきて、ひとりで死ぬんだよ」
兄は、亡くなる前まで仕事をしていました。兄は建築家で社団法人全日本建築士会の専務理事で、雑誌「住と建築」の編集、1、2級建築士受験学校の講師もしておりました。亡くなった日は、授業を終えて職員室に戻ってすぐに倒れました。救急車で病院に運ばれて手術を受けましたが、意識がもどることなく旅立ちました。
「人は、生まれてきた時、蝋燭の火がともり、亡くなる時に火が消える。蝋燭の長さは決まっているんだ」兄の言っていたことを思い出したおります。兄は「我々は生かされているんだよ、生かされていることに感謝して、貴女らしく生きなさい、自由に生きなさい」いみじくも、母と兄が同じことを私に言ってくれました。
母も兄も亡くなる日まで、元気にしておりました。まさに「ぴんぴんころり」でした。びっけの「とら」も「ぴんぴんころり」を目指して今日も朝から頑張りま~す!

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